土曜日

肝臓がんの検査

肝臓がんの検査では血液検査、X線検査、CT、超音波診断などを行います。また、集団で不特定多数の人を対象に検査をするスクリーニング検査も実施されています。

血液検査では、腫瘍マーカーといって肝臓がんを発症すると作られるたんぱく質を血液検査によって発見した場合には、肝臓がんを疑います。

画像診断では、ヘリカルCTという最新機械を使用すれば、わずか1センチメートル程の肝臓に生じたがんであっても発見することが可能になっています。また、血管造影を組み合わせることによって、より検査技術が向上しています。血管造影とは血液中に造影剤を注入して、外からがんを通っている血液を検査するものです。

また、肝臓がんではバイオプシーという肝臓の組織の一部を体の外に取り出して、顕微鏡を使用して検査する方法もあります。この方法では、針を使って、患者の肝臓まで麻酔をつかって取り出すことになります。患者にとってはいくらか画像診断に比べれば負担がかかる検査ではありますが、確実に肝臓がんの状態を検査するにはもっとも有効な検査法の一つでもあります。

もっと負担のかかる検査もあり、腹部を開いて実際に肝臓から組織を取り出す穂方もあります。これは外科手術と変わらない内容の検査になるため、患者にとっても負担は大きいと考えられます。しかし、この検査中に切除が可能ながんがあった場合は、その場で切除することもあります。