水曜日

精巣がんの検査

精巣がんの検査としては、最初の検査ではまず触診を行います。精巣を直接医師が触ることによって、しこりのようなものがあれば精巣がんを疑って次の検査に移行します。

2番目の精巣がんの検査としては、超音波による検査が行われます。精巣に超音波を当てることによって、精巣がんの部位が画像となって現れてきます。

精巣がんがある程度進行してくると、実際に触ってみただけで左右どちらかの精巣部分が大きくなっているのが分かるようになります。精巣がんでなくても腫れる場合がありますので、そういった際には血液検査を同時に行われることもあります。

精巣がんの血液検査では、精巣がんになるとがん細胞が放出する特異なたんぱく質が血液中に含有されているかどうかを調べるために行います。この血液検査では、ある程度たんぱく質の値などでがんを疑うことは可能ですが、完全に精巣がんを確定することはできません。

最終的に精巣がんを決定づける検査としては、実際に精巣から細胞組織を採取して顕微鏡で調べる方法がもっとも有効と考えられます。その際には、実際に切開して採取しなくてはいけませんから、ある程度患者に負担を用いる検査になります。

また、他の組織への転移の有無などを検査するには、CTやMRIなどの画像診断を行います。

火曜日

舌がんの検査

舌がんの検査は他のがんと比べると比較的簡単にできると考えられます。舌を見ればおよそがんの状況が確認することができます。

ある程度の舌がんの判断はこのような、触診や視診で行えますが、さらに詳細に舌がんの状態を把握するためには、生検という検査を行います。

この生検という検査方法では、実際に舌の細胞組織を取り出して、顕微鏡を使用してがんの状況を検査します。

舌がんがリンパ節などへ転移していると考えられる場合は、あごの下や、首のあたりを触って調べることによって、舌がんの状態がある程度把握できます。また、超音波によっても舌がんの状態を検査することができます。

また、がんがどの範囲まで進んできるのかといったことや、どのようなタイプのがんなのかということや、他の臓器や組織などに転移している可能性があるのかないのかといったことに関しては、CTやMRIを使用した画像診断と呼ばれる検査方法がよく用いられます。

月曜日

皮膚がんの検査

皮膚がんの検査として、一般的に有効に検査できる方法として、皮膚生検という方法があります。

これは、実際に皮膚がんが疑われる皮膚の一部を取り出して、顕微鏡で詳細に検査する方法です。

このような皮膚がんの検査をする場合は、局所麻酔をし、皮膚の表面を採取したり、切ったり、パンチという器具を使用したりする方法をとります。

取り出した皮膚がんがん悪性の場合は、さらに皮膚を切り取らなくてはいけなくなることもあります。

皮膚がんを採取した結果、がんが他の周辺組織に広がっている可能性や、転移の可能性を判断するために、皮膚がんと思われる場所のリンパ節を取り出して調べることもあると思われます。

皮膚がんの検査では、直接皮膚を取り出す検査と、CTやMRIを使用した画像診断も行われます。画像診断をする時は、皮膚がんの有無というよりは、どれだけ皮膚がんが進んでいるかということや、大きな臓器などまでに転移していないかどうかということを検査するときに行われると考えられます。

これらの、皮膚がんの進行具合を考えた上で治療計画を立てるということになります。

日曜日

卵巣がんの検査

卵巣がんの検査では、まず、産婦人科などで超音波による検査を行われることが多いように思われます。大々的に集団で行うスクリーニング検査は卵巣がんの場合、あまり行われていません。

超音波検査が行われる時は、必ずしも膣に装置を入れるわけではなく、体の外から調べることもあります。

卵巣が大きくなっていて、腫瘍が認められる場合は、良性であるケースと、悪性であるケースがありますから、どちらであるかという判断をするために、血液検査や画像診断をさらに行います。

血液検査で卵巣がんを検査する場合は、血液中に含まれる、卵巣がんから発生する物質が含まれていないか、異常な値になっていないかということを検査します。しかしながら、卵巣がんの初期の段階では、あまり異常な値となって現れにくいので、がんの早期発見にはあまり役に立たないかもしれません。ですが、がんの治療効果の測定場面では有効と考えられます。

画像診断は、CTやMRIを使用しますが、がんの形状、大きさ、転移の範囲などを検査します。画像診断では卵巣がんの悪性度を確定できませんから、一番確実に腫瘍部分の悪性度を図るためには、実際に卵巣の一部を取り出して、検査するという方法をとります。

土曜日

子宮がんの検査

子宮がんの検査としては、集団で不特定多数に一斉に検査をするスクリーニングが実施されています。

多くは子宮頸がんの検査ですが、子宮内膜がんの検査も場所によっては行われているようです。

子宮頸がんの検査では、子宮に器具を入れて子宮の中にある細胞を取り出します。その後細胞を顕微鏡を使って検査します。

細胞を検査することによって、子宮頸がんを確実に発見することができます。ただし、子宮頸がん以外の子宮がんはこの方法で確実に発見できるとは限りませんから、他の検査もする必要が出てきます。

集団のスクリーニング検査で、子宮頸がんを疑われた時は、さらに組織診と呼ばれる検査を行います。この時には、コルスコープというレンズを通して子宮頸をくまなく調べます。また、その際に細胞を取り指して検査する場合もあります。

CTやMRIの画像診断も行われる場合があります。これは子宮がんを発見するためにというよりは、他の臓器に転移がないかどうかを検査するために行われます。

また、腫瘍マーカーという方法もあります。これはがんが生じたときに、がん細胞から出る物質を血液を採取して検査することによって、子宮がんがどれほど進行しているかということや、転移の可能性、治療の効果測定などにも腫瘍マーカーによる検査が行われます。

金曜日

乳がんの検査

乳がんの検査では、集団で行うスクリーニング検査も行われるようになりました。最新の方法では、マンモグラフィーを使用した、検査が行われるようになってきました。

マンモグラフィー検査とは、一種のX線撮影をして乳がんを調べる検査です。以前は視診や触診だけでしたが、マンモグラフィー検査の登場により、小さながんの状態でも発見することが可能になりました。

ただし、マンモグラフィーで異常が発見されたと言ってもがんであるかどうかは判明しません。その多くは良性であったりしますので、実際に悪性であるかどうかの確率は低いと考えられます。

一般的に乳がんの検査では、マンモグラフィー検査と視診と触診などを組み合わせて行うことになると考えられます。

また、超音波を使用すると、わずかな乳がんでも発見が可能であると考えられています。マンモグラフィーの欠点として、乳腺部分の細かな組織ではがんが的確に発見しづらいという欠点があり、そのような場合は、MRIや超音波検査の方が確実に乳がんを発見することが可能になると思われます。

また、ある程度乳がんが進行していて、ある程度の大きさがある場合は、触診や視診でも十分乳がんを発見することが可能であると思われます。

水曜日

前立腺がんの検査

前立腺がんの検査では、触診でも確認することができます。方法としては、医者が肛門から指を入れて、直腸から前立腺がんを直接触診します。

初期の段階では、前立腺がんがある場合は、硬いしこりのようなものを感じます。徐々にがんが進行すると形も大きさも変化してくるので、それらも触診することによってある程度確認することが可能になります。

ただ、このような触診では、多くの人への一般的な集団検査では行いづらい面もあります。そこで、前立腺がんでは、血液検査を多くの手段を対象とするときには行われます。

血液検査では、前立腺がんになった時に、増えると言われる前立腺特異抗原などの値を調べたりすることによって前立腺がんを疑うことができます。

しかし、血液検査だけでは、確実に前立腺がんかどうか判断できない場合もあります。ですから、血液検査で何らかの前立腺がんと関係のある数値が異常になっていると確認されれば、超音波を使用した検査を行います。

方法としては、直腸に超音波装置を挿入して、前立腺がんが発生しているかどうかを調べます。前立腺があると、左右対称である前立腺の境界線が不明瞭になっていて、がんがあると判断することができます。

前立腺がんの検査としてより確実な方法としては、前立腺から細胞を取りだして、顕微鏡で検査するという、生検という方法が確実であると考えられます。

火曜日

膀胱がんの検査

膀胱がんの検査では、内視鏡を使った検査、尿細胞検査、触診、造影検査、CTなどの画像検査が行われます。

膀胱がんの内視鏡検査では、内視鏡を膀胱に入れて、膀胱内を調べます。がんが生じているかどうかといったことや、がんの数や部位、形など詳細に膀胱がんを調べることが可能です。

がんが膀胱内にとどまっているもの、マッシュルームのような形であるもの、前立腺までにがんが進行しているかどうかといったことが分かります。

尿細胞検査では、尿をとって尿のなかにがん細胞があるかどうかを検査します。尿の中にがんが混じっていないこともあり、確実に膀胱がんを判明することは難しいですが、簡単に行うことができます。

触診では、医師が肛門から指を入れて直接触って検査します。

画像診断では、がんの広がり具合や、転移の状況などを検査します。

また、膀胱がんの場合は、造影検査というものがあります。造影検査を行う際には、造血剤を血液中に注入して、尿として排出されるわけですが、その後X線を使用して検査を行います。

これにより、膀胱の腎孟や尿管部分にがんが生じているかどうかということが確認することが可能です。このような組織は、膀胱内で上皮に覆われているために、診断することが難しい部分でもあります。

月曜日

膵臓がんの検査

膵臓がんの検査では、血液検査、画像診断、内視鏡検査などがあり、血管造影という方法もあります。

膵臓がんの症状は初期の段階だと、腹部などに違和感を呈して、胃腸の不具合を感ずることが少なくありません。ですから、最初に検査をする段階では、内視鏡やレントゲン、超音波を使って胃の中を検査することになります。

この段以下で異常が見つかった場合は、次に血液検査やCTやMRIなどの画像検査を行います。

膵臓がんの血液検査で、がんと疑われるデータが示す値としては、膵臓がんの細胞組織が放出している酵素の値、がんが生じたときにでるたんぱく質の内容などを分析します。また、それに伴って血糖値の割合や、グリコヘモグロビンの上昇などの値を調べます。本来これらは糖尿病検査でも考えられる検査ですが、膵臓がんと糖尿病には関係性があると言われているのでこのような検査も行います。

画像診断では、ヘリカルCT呼ばれる最新の器具を使用すれば、ある程度小さい膵臓がんであっても発見できることがあると言われています。

超音波による検査では、膵臓内に超音波装置を取り付けた内視鏡を入れて、検査する方法です。これにより、かなり詳しいところまで膵臓がんの検査が行えます。

日曜日

胆嚢がんの検査

胆嚢がんの検査は、超音波を使用した検査、CTやMRIなどを四予した画像診断、血液検査などです。

胆嚢がんの初期の段階に行われる検査としては、一般的に超音波検査であると考えられます。最近では超音波検査技術も向上しつつあり、まだ初期のわずかな胆嚢に生じたがんであっても発見できるようになりつつあります。

超音波検査である程度の、がんの判明は可能ですが、さらに詳しく調べる必要性が出てきます。このような詳細な部分を検査するにはCTやMRIなどの検査技術を使用することになります。

画像診断では、がんの範囲や転移している可能性があるかどうかということも確認することができます。画像検査で胆嚢に生じたがんの場所がより明確になって、内視鏡検査などの検査に移行することができます。内視鏡検査であれば直接にがんの病巣を確認することができます。

胆嚢がんの血液検査では、ビリルビンや血液中に含まれる酵素の値を調べることで、胆嚢がんの進行などをある程度確認することができます。しかし、血液の中で胆嚢癌に関係している値が異常になるのは、ある程度胆嚢がんが進行している時であったり、胆嚢がんでなくても、それらの値が高くなったりもするので、完璧に胆嚢がんを確定する検査法ではありません。

土曜日

肝臓がんの検査

肝臓がんの検査では血液検査、X線検査、CT、超音波診断などを行います。また、集団で不特定多数の人を対象に検査をするスクリーニング検査も実施されています。

血液検査では、腫瘍マーカーといって肝臓がんを発症すると作られるたんぱく質を血液検査によって発見した場合には、肝臓がんを疑います。

画像診断では、ヘリカルCTという最新機械を使用すれば、わずか1センチメートル程の肝臓に生じたがんであっても発見することが可能になっています。また、血管造影を組み合わせることによって、より検査技術が向上しています。血管造影とは血液中に造影剤を注入して、外からがんを通っている血液を検査するものです。

また、肝臓がんではバイオプシーという肝臓の組織の一部を体の外に取り出して、顕微鏡を使用して検査する方法もあります。この方法では、針を使って、患者の肝臓まで麻酔をつかって取り出すことになります。患者にとってはいくらか画像診断に比べれば負担がかかる検査ではありますが、確実に肝臓がんの状態を検査するにはもっとも有効な検査法の一つでもあります。

もっと負担のかかる検査もあり、腹部を開いて実際に肝臓から組織を取り出す穂方もあります。これは外科手術と変わらない内容の検査になるため、患者にとっても負担は大きいと考えられます。しかし、この検査中に切除が可能ながんがあった場合は、その場で切除することもあります。

金曜日

大腸がんの検査

大腸がんの検査も集団でスクリーニングという検査が行われるようになりました。これにより、早期発見が難しいと言われた大腸がんが比較的早期に発見できるようになりました。

主に、大腸がんの検査では便を調べる検査が行われます。大腸がんがあると出血していることが多く、便に肉眼では見えない血液が混じっている時があります。これを調べることによって大腸がんかどうかを検査します。

この検査で100%大腸がんを検査することはできませんが、単純な便検査だけで行うことができますから、検査を受ける側にとっては簡単に行うことができます。

また、腫瘍マーカーを使った大腸がんの検査もあります。大腸がんを発症すると、免疫組織が特殊なたんぱく質を出すのでそれを調べることによって大腸がんを疑うことが可能です。さらに便を検査しながらこの検査を行うとより確実にがんを発見することができます。

また、より詳細に大腸内部を検査するには、注腸造影検査と内視鏡検査が有効です。注腸造影検査をするには、大腸内を空っぽにして行うことになります。ですから検査をする前に下剤や洗浄剤を使用します。次に肛門から空気を入れてX線で撮影して検査します。

内視鏡検査の場合も同様に、大腸内を空にしていから、肛門から内視鏡を入れます。

これらの検査では大腸をさらに詳しく検査することができます。

木曜日

胃がんの検査

胃がんの検査は、X線撮影、CT、内視鏡検査、超音波内視鏡、腫瘍マーカー検査など多岐にわたります。

胃がんの場合は、一斉に集団でスクリーニングという検査法を実施しています。その際にはX線撮影を用いた検査を行います。

X線撮影検査は胃がんの一般的な方法としてある程度容易に行うことができます。X線撮影をすることによって、胃の内部や粘膜の状態を詳細に調べることが可能です。

しかし、X線検査を受けるには、前日は寝る前の3時間くらい前までに夕食をとって、それ以降水も食べ物も胃に入れることができません。このような状態でバリウムを飲んで、胃がんの検査を実施します。
検査自体は数分で終わります。

CTによる胃がんの検査も、有効な検査の一つです。CTによる検査も、X線撮影検査同様、検査前まで食事ができません。しかし水は飲めるようです。画像診断中は、ヨードという造影剤を点滴で注入し続けます。この検査も数分で終えることが可能です。また、近年のCTの検査技術の向上により、わずか1センチを下回る胃がんであっても発見することが可能になってきています。

その他にも、胃がんの検査法として、内視鏡を使った検査もあります。これは、内視鏡を口から入れて、胃の内部を調べることができます。この検査も他の検査同様胃の中は空っぽの状態で行うことになります。

水曜日

食道がんの検査

食道がんの検査は主に、食道X線造影、内視鏡検査という検査をします。

食道X線造影をする場合は、最初にバリウムを飲んで行います。その後食道を撮影します。食道X線検査をすることによって、食道内部の状態を知ることができます。がんがある場合は、食道が狭くなっていたり、穴が開いた状態になっていることもあります。

内視鏡検査も、食道X線造影検査と同様に食道がんの初期段階にする検査方法です。内視鏡の検査をすると、より詳細に小さながんでも発見することができます。同時に食道の粘膜を取って顕微鏡で検査します。

これらの検査以外にも、食道がんには、血液検査も行われます。血液の中にある抗原を調べることによって、ある程度がんの進行具合などが把握できます。

また、超音波検査では、内視鏡の先に装置を付けて、食道の粘膜に超音波を当てることで、がんがどのくらい広がっているかということが分かります。がんが大きい場合は、食道が塞がってしまっている状態であることが分かります。

食道がんが転移している可能性が疑われる時には、CTやPETスキャンという検査法があります。CTでは体の隅から隅までX線を当てて転移がないか調べることができます。

火曜日

甲状腺がんの検査

甲状腺がんの検査の場合は、不特定多数に対して行うスクリーニング検査は行われていませんが、家系的に甲状腺がんの人がいて、遺伝的に甲状腺がんを発症する確率が高いと考えられる人は、3歳以から定期的に検査を行います。

その際には、腫瘍マーカーという検査方法が行われます。これはがんが生じると分泌する物質をがんの目印としてがんが生じたかどうかを判断する検査方法です。

検査をしていても、はっきりとがんが生じたかどうか判明しない時があります。その際には、ホルモンを注射して甲状腺の状況を診るような検査もします。

使用するホルモンは、ペンタガストリンというホルモンで、副作用もあります。

遺伝性以外の一般的な甲状腺がんの検査は、のどの甲状腺あたりを触診することによって、しこりやでこぼこ感があったりするので、そこでがんを疑います。

さらに触診では、リンパ節の方にもしこりができていないかどうかも検査することが可能です。

甲状腺がんをより確実に状態を検査するためには、甲状腺から細胞を取り出して顕微鏡を使用して、調べます。

また、がんが他の場所に転移していたり、がんが広がっているかどうかの検査として、超音波やCTやMRIといった画像診断も行われます。

月曜日

肺がんの検査

肺がんの検査では、一斉にスクリーニング検査というものを実施しています。肺がんのスクリーニング検査では、胸部X線、血液検査などが行われます。

多くの肺がんは、胸部X線検査をすると発見されることが多いと考えられます。

肺がんと疑われるようになると、さらに詳細を診るために、胸部CT、気管支鏡という器具を使った検査が行われることになります。

最近の検査では、ヘリカルCTというX線を使った装置で肺がんの検査をすることがあります。ヘリカルCTの検査のメリットとしては、短期間のうちにかなり小さながんも発見することができるということです。

この方法を使用すれば、内視鏡を使った検査よりも検査を受ける側にとってあまり負担なく検査を行うことができます。しかし、内視鏡を使った検査の場合は、細胞を取り出したり、医師が肉眼でがんの様子を把握しやすいというメリットもあります。

肺の奥の方にがんの疑いがある場合は、助骨を切開して針を肺の奥に侵入させて細胞を取り出して、がんかどうかを判断する検査もあります。

もっと詳細に検査を行うために、開胸手術を行うこともあります。これはほとんど手術のようなもので、麻酔を使って行います。この時点でがんが発見されれば、肺を摘出することもあります。

日曜日

咽頭がんの検査

咽頭がんの検査は、問診と視診が初期の検査として行われます。咽頭がんの場所によって、普通に目で見てわかるものと、わからないものがあります。

中咽頭がんであれば視診でがんを確認することができます。しかし、上咽頭がんや下咽頭がんは目で見ただけでは分かりません。ですから、上咽頭がんと下咽頭がんの検査では、ファイバースコープを使用して検査をします。

中咽頭がんやリンパ節への転移がある場合は、触診でも確認することができます。

さらに、咽頭がんが確実にあるかどうかということや、悪性か良性か否かは、さらに検査が必要である場合があります。その際には、がんだと思われる細胞を取り出して、顕微鏡を使って詳細に検査をすることができます。これをバイオプシーといったりもします。

このような検査で、がんが確認されればさらに画像による検査も行われます。

これにはX線やCT、MRIといった画像診断が適用されます。また、超音波の検査も可能です。

下咽頭がんの検査については、食道がんも併発している可能性もあるために、胃カメラを使用して食道も検査します。画像診断が必要なケースは、臓器などに咽頭がんが転移している可能性がないかどうかを調べるために行います。

水曜日

悪性リンパ腫の検査

悪性リンパ腫の検査としては、リンパ節の検査をまず最初にすることが多いようです。悪性リンパ腫の場合は、リンパ節の一部を取り出して、リンパ球の状態を調べて異常がないか見ます。

悪性リンパ腫では、血液検査も行われます。これは悪性リンパ腫ができると、LDHという乳酸脱水酵素の状態が増えた状態になるからです。それを調べるために血液検査を行います。

画像診断も行われます。主に画像診断では、CTやMRIが使用されます。また、超音波検査も行われます。このような検査では、リンパ節の腫れがある場所、胸部や骨盤などを調べるために行います。また、悪性リンパ腫の場合は、臓器が肥大することがあるため、臓器の腫瘍の状況などを調べるために、画像検査が有効になります。

最後にリンパ管造影という検査技術があります。これは、リンパ節に造影剤を入れて、その後X線で撮影します。この方法を使うと、悪性リンパ腫の状態をより詳細に知ることができます。

このような検査方法を使って、悪性リンパ腫の治療方針を決めたり、手術の有無などを決めたりといった判断の目安にします。

また、これらの検査方法は、悪性リンパ腫のホジキン病も非ホジキンリンパ腫でも同様の検査方法を用います。

火曜日

白血病の検査

白血病の検査については、一斉にがんの検査をするようなスクリーニング検査は行われていません。しかし、血液検査や、健康診断でも白血病が疑われることがあります。

しかし、白血病であるかどうかの確定的な判明と、どのような白血病の状態かという詳細なことに関しては、さらに検査が必要になってきます。

およそ白血病が疑われた時には、骨髄穿刺という骨髄検査をすることが多いようです。

骨髄穿刺は骨から穿刺という器具を使って、骨髄を抜き出します。その際には、穿刺を刺す部位に局部麻酔をします。

骨髄穿刺をすることによって、骨髄の状態が分かります。また、遺伝子の異常、血球細胞の状態を知ることができます。これらが異常である場合は、白血病を疑います。

白血病の場合は、リンパ節が腫れていることが多いので、そのような場合は、リンパ節から細胞をとって異常がないか調べるリンパ節生検という検査をします。

白血病では、CTやMRIを使用することがあります。これらの画像による検査が必要な時は、白血病患者の膵臓が大きくなっていないか調べるときに行われたりします。白血病では膵臓肥大が見られるからです。

基本的には、血液検査をしていれば白血病の場合最初の段階で引っかかるようです。

月曜日

脳腫瘍の検査

脳腫瘍の検査は、CT、MRI、などの脳を画像で診断する検査方法です。
たとえ脳腫瘍ではなくても、脳に転移していると予想される場合でも、脳のCTやMRIの検査は行うことがあります。

最近では、CTやMRIの画像診断技術はめまぐるしく向上しつつあります。ですから、脳腫瘍のかなり初期段階でも見逃さず発見されることが多いようです。単に脳腫瘍を発見するだけではなくどのように成長しているかといったこともわかります。

また、当然画像による検査では、腫瘍が悪性か良性かといったこともわかります。良性の場合は、形が丸い形をしており、悪性の腫瘍の場合は形がいびつな形をしています。

脳腫瘍の検査としては、CTやMRIだけでなく、脳血管造影という検査もあります。これも画像による検査の一つですが、造影剤を血管中に送り込むことによって、脳内の血流の状態を調べることができます。脳血管造影検査をすることによって、より脳の血液の流れが鮮明になり、脳腫瘍がどの血管から栄養素を受けているかということもわかるので、今後の手術をどのように行っていくかということへの準備として必要な検査です。

しかしこれらの検査の技術が向上しても、頭蓋骨を開いて検査するということもないわけではないようです。また、その方が最終的にはよく腫瘍の状態を知ることができます。